男はつらいよ〜寅次郎忘れな草〜 [作品紹介]
どうも。
一発目の記事がいきなり寅さんかよ、という感じですかね。でも書いてしまいます。
昔から大好きな「男はつらいよ」
言わずも知れたあの渥美清演じる車寅次郎(通称寅さん)が大暴れする名作シリーズです。
シリーズ48話の中でどの話が一番好きかと、ときどき考えるのですが、考えても考えても答えは出ません。全部いい。
強いて挙げるとするならリリィ(浅丘ルリ子)の回でしょうかね。
男はつらいよでは毎回マドンナとして作品ごとに新しい寅さんのお相手(ほとんどが片思い)が登場するのですが、このリリィ、なんと4回も登場します。
第11作 男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973)
第15作 男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975)
第25作 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980)
第48作 男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995)
おそらく寅さんと本当に両思いだったのはこのリリィだけじゃないでしょうか。
今日はそんなリリィの回から、
『第11作 男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973)』をご紹介します。
まずはデータから
○観客動員数/239万5千人
○興行収入/9億1千万円
○上映時間/99分
○配給/松竹
○アスペクト比/シネマ・スコープ(1:2.35)
(wikipediaより抜粋)
動員239万5千人ということは、今の平均単価で換算して26億から29億ってとこでしょうか。2011年でいうと『GANTZ PERFECT ANSWER』(後編)よりちょっと上くらい。
興行の目線からみると、この作品も決して大ヒット作品というわけではないのでしょうか。
誰もが認める名作なのにちょっと意外ですね。
とはいえ、シリーズの中では第二位の動員を誇る名作です。
<ストーリー>Amazonより引用
実父の七回忌に柴又へ帰った寅さんだったが、さくらの欲しがるピアノのことで恥をかかされたと出て行ってしまった。それから北海道・網走で三流歌手・リリーと仲良くなり、堅気になろうと開拓部落の酪農の手伝いを始めるが、三日目で熱を出し、さくらに引き取られ柴又へ戻った。
そこでリリーと再会、リリーはとらやへ度々訪れ家庭の味に触れるにつれて、安飲み屋の女将をしている母に会いたくなった。しかし、金をせびる母に幻滅、その夜、酔って寅さんに絡み、寅さんが話しを聴いてくれないととらやを飛び出してしまう。 寅さんが親の愛を知らずに育った自分とにた境遇の女性と知り合うシリーズ第11作。
この作品の中のリリィ。時空を超えてとにかく美人です。
バーで歌っている姿なんでホントうっとりしてしまいます。
一人で生きて行くんだという強い意志を持つ一方で、本当は誰かと燃えるような恋をしたいと叫ぶリリィ。ふとさみしそうな、悲しそうな表情を見せたりするので、普段の明るい姿は強がっているようにも見えますが、さくらの言うように本当は強い賢い人間だと思います。だからこそそう振る舞えるのではないでしょうか。でも寅さんと出会ってしまって、自分の中に弱さを作ってしまったのかもしれません。
最後、リリィは寿司屋の板前と結婚してしまいますが、その寿司屋をさくらが訪れた時、
亭主の前でこういいます。
「ねえ、さくらさん、あたしほんとはね、この人より寅さんのほうが好きだったの」
冗談じゃなくて本気で言ってる気がしてならない。そこはやっぱりリリィが強い人間だから。
これに対する亭主の台詞がすごく好きです。
「またそれ言う…」
いっつもいっつも言ってたんでしょうね 笑
なんていい亭主!
幸せってなんだろう、ってありがちで安っぽい疑問ですけどちょっとやっぱり考えてしまう一作でした。
では。
一発目の記事がいきなり寅さんかよ、という感じですかね。でも書いてしまいます。
昔から大好きな「男はつらいよ」
言わずも知れたあの渥美清演じる車寅次郎(通称寅さん)が大暴れする名作シリーズです。
シリーズ48話の中でどの話が一番好きかと、ときどき考えるのですが、考えても考えても答えは出ません。全部いい。
強いて挙げるとするならリリィ(浅丘ルリ子)の回でしょうかね。
男はつらいよでは毎回マドンナとして作品ごとに新しい寅さんのお相手(ほとんどが片思い)が登場するのですが、このリリィ、なんと4回も登場します。
第11作 男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973)
第15作 男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975)
第25作 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980)
第48作 男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995)
おそらく寅さんと本当に両思いだったのはこのリリィだけじゃないでしょうか。
今日はそんなリリィの回から、
『第11作 男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973)』をご紹介します。
まずはデータから
○観客動員数/239万5千人
○興行収入/9億1千万円
○上映時間/99分
○配給/松竹
○アスペクト比/シネマ・スコープ(1:2.35)
(wikipediaより抜粋)
動員239万5千人ということは、今の平均単価で換算して26億から29億ってとこでしょうか。2011年でいうと『GANTZ PERFECT ANSWER』(後編)よりちょっと上くらい。
興行の目線からみると、この作品も決して大ヒット作品というわけではないのでしょうか。
誰もが認める名作なのにちょっと意外ですね。
とはいえ、シリーズの中では第二位の動員を誇る名作です。
<ストーリー>Amazonより引用
実父の七回忌に柴又へ帰った寅さんだったが、さくらの欲しがるピアノのことで恥をかかされたと出て行ってしまった。それから北海道・網走で三流歌手・リリーと仲良くなり、堅気になろうと開拓部落の酪農の手伝いを始めるが、三日目で熱を出し、さくらに引き取られ柴又へ戻った。
そこでリリーと再会、リリーはとらやへ度々訪れ家庭の味に触れるにつれて、安飲み屋の女将をしている母に会いたくなった。しかし、金をせびる母に幻滅、その夜、酔って寅さんに絡み、寅さんが話しを聴いてくれないととらやを飛び出してしまう。 寅さんが親の愛を知らずに育った自分とにた境遇の女性と知り合うシリーズ第11作。
この作品の中のリリィ。時空を超えてとにかく美人です。
バーで歌っている姿なんでホントうっとりしてしまいます。
一人で生きて行くんだという強い意志を持つ一方で、本当は誰かと燃えるような恋をしたいと叫ぶリリィ。ふとさみしそうな、悲しそうな表情を見せたりするので、普段の明るい姿は強がっているようにも見えますが、さくらの言うように本当は強い賢い人間だと思います。だからこそそう振る舞えるのではないでしょうか。でも寅さんと出会ってしまって、自分の中に弱さを作ってしまったのかもしれません。
最後、リリィは寿司屋の板前と結婚してしまいますが、その寿司屋をさくらが訪れた時、
亭主の前でこういいます。
「ねえ、さくらさん、あたしほんとはね、この人より寅さんのほうが好きだったの」
冗談じゃなくて本気で言ってる気がしてならない。そこはやっぱりリリィが強い人間だから。
これに対する亭主の台詞がすごく好きです。
「またそれ言う…」
いっつもいっつも言ってたんでしょうね 笑
なんていい亭主!
幸せってなんだろう、ってありがちで安っぽい疑問ですけどちょっとやっぱり考えてしまう一作でした。
では。
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